看護師の病院以外への転職事例《ケース4 大学内の医務室に転職したSさん》
看護師の資格を持っている人は大学に通った経験があるので、大学にも医務室が存在していて、看護師が勤務していることは知っていると思いますが、大学の医務室は、大きく分けると2通り存在しています。1つ目は小学校や中学校にも必ず存在している保健室を同じような小規模施設、もう1つはクリニックのように診療時間が設けられている医務室なのですが、前者の場合には保健室と呼ぶのが一般的なのに対して、後者の方は健康センターや診療所と呼ぶのが一般的であるものの、医務室と呼ぶこともあります。
逆に保健室の事を医務室と呼ぶ場合もあるのですが、大半の大学は診療所のみとなっており、医務室勤務の求人として募集を行っていることが多いでしょう。
そこで大学の医務室に転勤したSさんのケースを紹介したいと思います。
転職以前は内科のクリニックに勤務していたのですが、大学の医務室求人を見つけてから興味を持ち、いずれは大学の医務室で働きたいと考えていたので、時期を見て退職しました。大学の医務室勤務であれば小学校や中学校の保健室勤務と違って養護教諭の資格がなくても就職できるので、看護師転職サイトを利用して求人探しを行い、運よく自宅から通える範囲の大学で求人を見つけました。
大学の医務室は校内に1つしかない場合もありますし、大きな大学であれば複数存在している場合もあるのですが、私が応募した大学では3ヵ所医務室が存在している大学でした。
面接で説明されたのは、クリニックと違っている点がたくさんあるということで、特に学生からの悩み相談が増えているという点です。もちろんカウンセリングの経験は全く無かったのですが、何事も挑戦と思って前向きに返答し、採用してもらえることになりました。
実際に勤務してみるとメンタルケアに関することは同じ職場の保健師さんから色々と学ぶことができ、どんどん知識を吸収していくことができました。
ケガや病気への対応が主要な業務ですが、健康相談や悩み相談の方もだんだんと自信を付けてきています。